木乃伊(ミイラ君)

 小学生がまとまって通学するのを「ぶんだん」とよばれていました。「分団」の事だと思いますが確かをしりません。僕たち駅前富士見地区は朝7時20分迄には駅広場隅の馬頭観世音の前に集合を決められてい、6年生の班長、副班長に引率され小一時間ほどで第2小学校の校門をくぐると小遣いさんの手振りの鐘が始業10分前を告げるという毎日でした。
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動画配信作品とアカデミー賞

昨年、世界の三大映画祭の一つ「ヴェネチア」で最高賞・金獅子賞を獲得した「ROMA/ローマ」。今年のアカデミー賞では監督賞、撮影賞、外国映画賞の三部門を制した。
動画配信大手、米ネットフリックス製作のこの作品を「カンヌ」はフランスの劇場で公開しない作品はコンペに参加できないという新たな基準を設け排除した。
しかし米映画界はアカデミー賞の授与によって、IT企業製作のコンテンツも受け入れると懐の深いところを示した。ハリウッドにはスパイダーマンやバットマンといったシリーズものや二番煎じ、三番煎じの大作主義から脱却して、今後は作家色の強いドラマに舵を切ることを期待したい。


ROMA/ローマ
Roma 2018メキシコ・米 アルフォンソ・キュアロン
1970年代のメキシコ・ローマ地区が舞台。中流家庭の住み込み家政婦の視点から見た社会階級と家族。スペイン語、モノクロ映像、無名の役者・・・、映画がヒットする要素は全くない。しかしCG、大音響、大袈裟な演技に食傷気味の映画ファンがこの作品を高く評価した。
巨額の製作費とスター俳優を投入するハリウッドの過度な商業主義に背を向けた日本で言えば、成瀬己喜男の世界か。


グリーンブック
Green Book 2018米 ピーター・ファレリー
グリーンブックとは黒人が利用できる施設を記した旅行ガイド。
舞台は人種差別の色濃い1960年代の米国南部。インテリの黒人ピアニストと荒っぽいイタリア系用心棒兼運転手のロードムービー。
対立より連帯、憎しみより愛の友情物語風の造りにアメリカでは論争を呼んでいるそうだが、我々日本人には心温まるストーリーに見える。
トランプが移民敵視、憎悪、偏見を煽る中で、この種の作品を映画化する制作者の健全性と作品賞など三部門にアカデミー賞を与えたアカデミー会員の見識に拍手を送りたい。


バイス
Vice 2018米 アダム・マッケイ
オスカーはとる、とらないが重要ではなく、ノミネートされることが重要なのだという。業界から認められたことになるのだそうだ。その伝で言えば、今年8部門にノミネートされたバイスは凄い。
ブッシュ政権の副大統領デイック・チェイニーの権力欲に斬り込んだ伝記もの。9・11後のイラク大量破壊兵器のでっち上げをめぐるホワイトハウス内の権力闘争と混乱。当時の実写映像を短いショットでつなぎながら、効果音が興奮を煽る。画面転換の速さに眼がチラつく。
特筆すべきは、チェイニーを演じるため体重を20kg増やしたという主役クリスチャン・ベールの容貌。まさにそっくり。そっくりと言えばブッシュも、ラムズフェルドもパウエルもライスもそっくりである。
作品としての興趣には欠けるが、本人がまだ生きている内に映画にして歴史の検証を行う健全性には目を見張る。


記者たち 衝撃と畏怖の真実
Shock and Awe 2017米 ロブ・ライナー
こちらはイラクの大量破壊兵器保有に疑問を抱き、NYタイムス、Wポストなど有力紙は政府発表を鵜のみにするプロパガンダ だ◌゙と糾弾する中堅新聞社の記者たちの話し。
政府発表のウラを取るどころか提灯記事を書く読売、サンケイ、NHKなどメデイア必見の時節柄貴重な作品である。


家へ帰ろう
El Ultimo Traje 2017 アルゼンチン・スペイン パブロ・ソラルス
大戦中にアルゼンチンに逃れて生き延びたポーランド系ユダヤ人の老人が、故郷ポーランドに親友を訪ねる旅をする。
スペインまでは飛行機だが、その先は鉄道。「ドイツ」を通ることも、「ドイツ」を生涯、口にしないと決めた老人の人情劇。


ジュリアン
Jusqua la Garde 2017仏 グザヴィエ・ルグラン
母の居場所を問う父と追求をかわす息子。息子は母親を守るため必至でウソをつく。父親は共同親権を主張するが、母親は拒絶。息子は隔週末に父親と会うことになるが、面会はまさにサスペンス映画の緊張感。


ギルテイ
Den Skydige 2018デンマーク グスタフ・モーラー
画面に映る人物は一人だけ。緊急通報を受ける警察官の横顔と声、相手の緊迫した声、息づかい、背景音、クルマの走行音、電話のコール音。スクリーンに映し出されるのは狭い室内のそれだけ。ところが不思議なことにこれらが、観客にいま起こっている事態を想像させる。
こんなのありか。映画にまだこんなテがあったのか。異常なスリラー。 (2019.4.16)

春のうららの…

夜の景ではありません。桜花舞う、昼の大川(隅田川)です。浅草のおばあちゃんの家に来た僕は弟とポンポン船を見に吾妻橋にきましたが川は水色ではなく醤油色の流れです。加えてたとえようのない異臭で、弟はそれが目にしみて涙を落としてます。 続きを読む: 春のうららの…

日本語の軽さ 安倍語の酷さ

 こんなタイトルを付けると、「日本語は世界に冠たる大言語である」と主張する言語社会学の泰斗鈴木孝夫氏に怒られそうだが、特に最近の安倍晋三の国会答弁はひどい。
与野党の圧倒的な力の差を背景に、野党議員を揶揄するようにニタつきながら、質問にまともに答えない、論点をずらす、問われもしない大風呂敷を広げる。つまるところは国民をバカ扱いしているのである。
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危ない遊び

大人からはきつく戒められましたが、僕たちは鉄道線路も遊び場にしました。
レールに耳をあて志木や新倉(現、和光駅)をでた電車が、あといくつ数えるとやってくるかを当てっこしたり、線路の上に釘をならべ電車に轢かせ、ペタンコにし、ヤスリをかけたり砥石で研いで、十字に組んで手裏剣を作りました。
これには三寸釘が最適で餓鬼大将の命令一声、大工さんの入っている普請場から目を盗みちよろまかしました。

急増する外国人観光客

 観光庁が国土交通省の外局におかれて10年、訪日する外国人旅行者数は昨年3,100万人を超え、その旅行消費額は4.4兆円に達した。製造業に依存することなく、ギリシャやイタリア並みの観光立国を目指す政府の目的の一つは、一見達成されつつあるかに見える。 続きを読む: 急増する外国人観光客

西洋乞食

 何となく洒落てるように見える洋風スタイルのおじさんとおばさんの「お貰い」がいました。
 町の人は「西洋乞食」と呼び、男は白杖を持ち「めくら」と名乗り、女は埃まみれのグチャグチャ髪で男の手をひき、物乞いに現れました。
  ある時、イタズラッ子がガマ口にテグスを付け道に置き、物陰に隠れ、それを拾おうとし手を伸ばした瞬間、テグスを引いて「馬鹿!引っかかった!拾い乞食〜」と言って逃げるのです。
たまたまその時にぶつかったのですが、黒眼鏡のめくら男が腰を屈め、手を出すより先に足を伸ばし靴先でガマ口を押さえたのでした。「あれ?アンチキショー目明きだ!」
 話はその日のうちに駅前を駆け巡り、それまでは二人が戸口に立つとお銭やら食べ物を上げていた家も「偽めくらめ!」と施しをやめてしまいました。
お母ちゃんも「あらまぁ、いんちきなの!騙されたわぁ」と。
 二人は夫婦で、岡の東圓寺、不動堂の縁の下で寝泊まりしてたそうです。
「お冷やでええけん、恵んでえなぁ!」いかにも哀れを装った偽めくらの声を僕は忘れられません。

3・11事故から8年

 福島事故後、全基運転停止中であった日本の原発は、再稼働9基、新規制基準審査中12基、廃炉20基の現状にある。
 民意は圧倒的に「原発ゼロ社会の実現」にあると思うのだが、安倍政権は原発を重要な基幹電源に位置づけ、 続きを読む: 3・11事故から8年

健康優良児

 朝霞病院の院長、細貝祐吾先生の春の身体検査が終わってしばらくすると、健康優良児の表彰がありました。
 男女とも六年生が選ばれますがH君とS子ちやんは目立って体格が良く、運動能力も高く、H君のお母さんは鼻高々でした。PTA会の度に声高に息子自慢をして、ひんしゅくをかうくらいでいた。
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日本100名城

 口の悪い友人からは、いよいよ身辺整理かと言われそうだが、あながち的外れでもない。今週は先の「灯台」に次いで「城」について書く。
 しかし「城」の定義には、「軍事目的をもって選ばれた土地と、そこに設けられた防御的構築物」とする戦国大名の居城から、古くは地方豪族の「堀と木柵、土塁で囲まれた防御設備」まであり、それらを合計すると、かつて日本には25,000の「城」があったという。
 そして今、見学できるのは200城くらいらしいが、
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灯台ブーム

西洋式灯台の建設が始まってから150年、灯台ブームだという。例によって「灯台女子」なる人種も現れ、観光の呼び水にと目論む辺境の自治体も多いと聞く。
海上保安庁が管理する全国の灯台は3181基。この内普段から一般公開されている灯台(参観灯台)は16基。
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ごろつき新聞社長

 社長さんが若い女を3号さんとして囲ったのは、ベリーさんとト二ーがいたピンクに塗りつぶされた部屋です。
 コイツは金づると目を付けると、弱みをほじくり出し、あるいはスキャンダルをでっち上げ「新聞に書いていいですよね」と、いかにもヤクザ者というサングラスの男を運転手兼用心棒にしていました。ハッタリの黒塗りのピッカピッカの乗用車で乗り付けました。
  特に各種選挙まえは手当たりしだいに候補者を訪ね、脅し、すかし一回の町会議員選挙で大枚をせしめたという話です。根も葉も無い話と知りつつも新聞に顔写真入りで載っしまったら田舎町は大騒ぎ、落選は必定です。さらには票の行方も読めなくなり、当選確実と言われた地区の顔役が落選という事がしばしばあったということです。
 国政選挙などではこの社長は一年を遊んで暮らせる金を掴んだとか。そんな社長がアブク銭で囲った女は、元SKD、松竹歌劇団のダンサーらしく、直ぐに「ひきずり女」と陰口され、子供の目にもふしだらな大女に見えました。いつもピラピラしたアメリカ製のお尻が出そうな短い寝巻きを着てました。 
  「あんなチビのハゲが、、、、俺だって金がありゃあSKDだかDDTだか知らねーが若えのぐれえ囲ってやらあ!」とは商店街のおじさん達の声です。ひきずり女とふしだらな淫乱女のことです。

沖縄県民 辺野古「NO」

県民投票の投票率が50%を超え、反対票は昨年の知事選で得た玉城票を超えた。「埋め立て反対」の県民の圧倒的な民意がここに示され、政府や自民党は「民意とは言えない」とする根拠を失った。
しかし安倍政権は委細構わず辺野古埋め立てに突き進む。
ちょっと変じゃないか。 続きを読む: 沖縄県民 辺野古「NO」

りんごのひとりごと

二年生に進む少し前、僕は隣町の新倉小学校へ「りんごのひとりごと」を歌いに行きました。担任の羽織はかま姿のおばあちゃん先生とオルガンのお姉さんみたいに若い先生の特訓をうけ、わりかし長い歌詞でしたが3番まで覚えました。りんごの「ご」 .ひとりごとの 「ご」を鼻濁音をしっかり歌うよう
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名字・家紋大事典を買う

NHKテレビ『日本人のおなまえっ!』はクイズとしても、若干の知的好奇心を刺激する教養番組としても面白い。
月見里をやまなしさん、小鳥遊をたかなしさんと呼ぶなどは思いもよらない。前者は山がないと月がよく見えることから、後者は鷹がいないと小鳥が遊べることからこうなったそうである。
解説を聞けばなるほどと納得するが、日本人の先祖は随分粋で、ユーモアの精神をもっていたものだと感心する。
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アメリカの自転車

 僕は made in USA の流線型をした子供用自転車を志木町のおじいちゃん見せたくて出かけました。この自転車はべリーさんの彼氏、トニーが通信販売のシアーズカタログでアメリカ本国から取り寄せてくれたものでした。しかし東圓寺前の急坂でブレーキ操作の未熟さで急停止させてしまい、頭から投げだされ顔面から落ち、おでこ、肩、両膝に小石がめり込むという憂き目を見舞われました。
 おじいちゃんへのおみやげに、お母ちゃんが文化パン店で、ととのへてくれたチョココロンも袋から飛び出し野良犬にとられてしまいました。
 血だらけの僕はお母ちゃんの顔を見た途端、其れまで堪えていた涙が一気にあふれ、真っ白な割烹着に血だらけの顔を埋めてしまいました。
 因みにこの自転車はペダルを後ろに回転させ止まるブレーキだったのです。

映画2018年

通称キネ旬、キネマ旬報ベストテンの発表を心待ちにしていた。映画の評価を決める尺度はいろいろあっていい。好きなタイプ、嫌いなタイプ、好きな役者、嫌いな監督、ひとそれぞれでいい。
しかし長年の映画ファン、俳優は無理でも一度は映画の世界に入ろうと考えていた映画好き青年、 続きを読む: 映画2018年

北総鉄道(成田スカイアクセス線)に乗る

日本国有鉄道(JNR)が消えて30余年、だが「国鉄」、「私鉄」という区分が依然として口を衝く。JNRは7社に分割、民営化されたのだから、その時点で日本の鉄道(27,000㎞)のすべては私鉄・民鉄(一部公営)と呼称すべきものになった。
しかし国策として、或は地域住民のインフラとして整備した「国鉄」と私企業が利益追求を目的に建設した「私鉄」を同じ鉄道と考えるには些か抵抗があった。 続きを読む: 北総鉄道(成田スカイアクセス線)に乗る