ジュリアン

 ある日、2学年上のいじめっ子O君がお母さんに叱言を言われながら、寝小便で世界地図を描いた蒲団を干しているのを見てしまった。
 それからは「おい、てめえら!」と威張らないくなり大人しくなったのです。僕は皆に言いふらしたわけではないが四人に見られては「寝小便野郎」は隠しようの無い事でした。
母はそれを聞きそれはかわいそう、ジュリアン君なだけなのにと。”ジュリアン君”とは新橋駅ホームに立っている小便小僧の名だと知り、こっそりO君をジュリアンと呼んでいたのが、皆に知られ、O君の耳にも届いてしまいそれまでとうり呼びだされ、ぶん殴られるを覚悟したのですがO君は”カッコイイあだ名”だと喜び自ら”ジュリアン”を口にしてました。
 とうとうそれが小便小僧と同義である事は誰にも言いませんでしたが、O君は中学を終え、東京の高等学院に進んでも”ジュリアン’を名乗っていたのでした。余程お気に入りだったのでしょう。

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