高齢社会の証左

 喪中の挨拶が届く季節になった。これまでと少々様子が異なるのは、一枚の葉書に複数のお名前があるものが増えたこと。
 曰く「本年一月に父が九十歳で…、五月に母が八十五歳で…」というものから、「弟が二月に、姉が五月に」などというものまである。
 「夫が」、「妻が」、「父が」、「兄が」はこれまで通りだが、「娘婿が…」となると一瞬ギョッとする。今更ではあるが、自分の歳を思い暗澹となる。

 そして年賀状。これについても数年前から、「80歳を機に年賀の挨拶を最後とさせていただきます」や、「平成最後の年となり、これを機に…」が舞い込み始めた。こちらもそうしたいと思わないでもないが、“お元気ですか”のような添え書きが気になる。長年の付き合いから、筆勢が先方の体調を知る手掛かりになる。相手にもそんな気持ちがあるように思え、まだ賀状を止める勇気がない。 お互いに長寿の有難さと迷惑さを複雑な気持ちで感じているようにも思えもの悲しくもある。

 一方、我が仲間の高齢化による認知機能の低下は顕著である。“来年の新年会を、ホテル・ニューオータニで会費5,000円でやるぞ!” と冗談で言ったつもりだったが、真に受ける人がでてきて、訂正に大慌てしている。

 改めて日本の人口統計を見る。
 昨年10月の日本の総人口は1億2,644万人。その内70歳以上は2,621万人で、全体の20.7%。
 このまま人口減少が続くと、2042年には、1億1,000万人を割り込み、1973年の水準に戻るという。
 昨年結婚した夫婦は戦後最小の59万組、離婚した夫婦は21万組。
 高齢化社会と人口減少に打つ手はあるのか。
(2019.12.3)  

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