フォークダンス

冬の間、北風と土ぼこりの匂いだった運動場が少し湿り気を見せ、春の匂いがたってくると若い女先生たちのフオークダンスが始まり、僕たちも「女なんかと手なんかつなげるかい!」なんていいつつ仲間入りした。
暦は春、といったってまだまだ寒い。半ズボンの男の子は黒い木綿の長靴下を履くが、多くは‘肉もも’と呼んだ肉色(肌色)の厚手のモモヒキでした。女子のなかにもスカートの下に薄桃色の‘肉もも’の子もいて、それがだらしなく伸びて膝が抜けてたりすると、そんな子とは手を繋ぎたくありません。ハイソックスの子もいますが東京から来た子か、おしゃれなお母さんの子です。
‘肉もも’は駅前裏通りにあった小さな薄暗い、何とも田舎臭い洋品店で売っいた。ここの店主は富士見地区消防団の団長さんで、町の人たちはこの店を‘デパート’と呼び揶揄しました。お母ちゃんも割烹着だけは「お付き合い」と、ここで買いました。古着屋見たいなぐっちやぐっちやな店です。

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