日光植物園で水芭蕉を観賞する


馴染の奥日光湯元温泉のホテルから“開花直後の水芭蕉をガイド付きで観察しませんか”という案内が届いた。
中禅寺湖へ向かうバスが神橋を過ぎて西参道、田母沢御用邸記念公園と停車するその次にこの植物園はあった。これまでは通過するだけで気が付かなかった。正式には「東京大学大学院理学系研究科付属植物園(通称:小石川植物園)」という厳めしい名の植物園で、ここはその分園であるという。パンフレットによれば、こうある。
・高山植物や寒冷地の植物の研究と教育を目的に、1902年東照宮付近に開設、その後現在地に移転した。
・現在では107,000㎡(約33,000坪)の広大な敷地にシダ植物約130種、裸子植物約70種、被子植物約2,000種が植栽(一部は自生)されている。
例年開園は4月中旬だそうだが今年は開花が早く、3月27日から6日間、水芭蕉のための特別開園するというのが今回の案内である。
日頃は腰の重い家人も、花を観ることには熱心で、さあ出掛けましょうとウキウキしている。

3月29日、何処で聞きつけたのか、例によって熱心なシニア連が五、六十人、ツアーの開始を今や遅しと待ち構えている。講師は東大教授舘野正樹さん。立ち止まって樹木を説明し、覗き込んでは植物の解説をする。あまりこの方面に関心のない当方は、フムフム、なるほどなるほど、などと調子よく相槌を打つが、実のところは一刻も早く水芭蕉の写真を撮りたいのが本音で身が入らない。ただしこの先生、語り口も軽妙でユーモアに溢れ、難しい話もやさしく説明してくれる。参加者の笑いも絶えず大うけ。その語録を幾つか。

水芭蕉 尾瀬で見るより小ぶりで驚いたでしょう。尾瀬は汚水などによる富栄養化で大きくなっている。これが本物。
高山植物 寒さに弱い。茎があると凍る。だから高山植物は葉っぱだけ。雪の下は零度。地上の日光はそれ以下になる。茎は苦い。普通苦いのは毒。高山植物は毒。甘いものには毒はない。
園内には野生のシカ、サル、ヘビも出没するので散策には気をつけて、の看板もある。幸いそれらに遭遇することもなく、静寂の中での快適な自然観察会であった。
(2018.4.10)

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