絵本『金ちゃんの少年時代 アメリカ軍基地のあった朝霞』出版


朝霞畸人会の肝いりで絵本『金ちゃんの少年時代』が出版されたのは去る7月。マスコミ発表公民館の原画展、図書館郷土史コーナーの公開、市内書店の販売と計画は順調に進み、初版本はまもなく完売の見込みとなった。
手にとった読者からは「挿絵が親しみやすく、文章も読みやすく、読んでいて(見ていて)楽しい」、「終戦直後の朝霞の昔を始めて知り、子供の遊びや田園の風景を懐かしく感じます」、「郷土資料としても一級の資料で当時を知る人が減っていく中で、貴重な記録である」とお褒めの言葉を頂戴する。

このB5版60頁カラー版 の出版プロジェクトに関わった者としても嬉しい。
しかしこの成功は、金ちゃんこと田中利夫さん(75)が色彩豊かな紙芝居として描き続けてきた400枚に及ぶ水彩画、クレヨン画、パステル画の存在と、これを後世に残すべく絵本にして出版しようとした我が友人、石塚幸治さんの損得を無視した情熱溢れる働きの賜物である。

金ちゃんの実家は戦後、朝霞駅前で「貸席」と呼ばれる旅館を経営していて、そこには基地の米兵や娼婦たちが出入りしていた。彼は多感な少年時代をそういう環境で過ごした。長じて婦人服メーカーに勤め、デザイナーになったが、金ちゃんは抜群の記憶力で、当時の子供の遊び、商店街の盆踊り、神社の秋祭り、基地周辺にあった巨大なキャバレーのきらびやかさ、派手なドレスの娼婦たちの様子などを描き続けてきた。

終戦から70年が経過し、返還された基地跡地はいま公園や公共施設として整備計画が進んでいるが、この絵本はキャンプ・ドレイクと呼ばれた米軍基地と密接に絡んだ市民の営みを見事に再現している。
ここ数年、市内の老人クラブや町内会、学校で披露されてきた紙芝居が絵本になった。我々は好評に気をよくして続編の刊行を考えている。

なお「金ちゃん」とは独協中学時代に付けられたあだ名。命名者は重量挙げの先輩美濃部さん。のちの故古今亭志ん朝。「坂田の金時」を思わせる腕力に驚いた志ん朝がつけたというエピソードがある。 (2017.10.24)

公民館の原画展

朝日新聞の紹介記事
朝日新聞_紙芝居が絵本に20170623971

埼玉新聞の紹介記事
埼玉新聞 田中利夫さんの絵本20170731

スマイルよみうりの紹介記事
スマイル読売 絵本記事 20170905103

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