佐久さん

佐久さんは小学校の同級生N君のお母さんで、大層の働き者。
朝は新聞配達、昼間は雑役婦、夜は何やら評判の悪い稼ぎをしているとの噂がある人です。
昭和二十五年僕ら少学三年生の時、佐久さんは宝くじ1等100万円を当てたのです。
とたんに全ての仕事を辞め4人の子供を置きざりにして夜遊びを繰り返す様になり、
近所の金魚やの若い男と仲良くなり、「私の若いツバメよ」
なんて酔って歩きましたがその内2人して家出をしてしまったのです。
ある時駅通りに姿を見せ僕んちの前にあったオカメという赤提灯で
浴衣の胸をはだけ米兵がパンパンにするように身八つ口から手を入れるさせ、
お乳をクチユクチユさせるのを見てしまったのです。
その時佐久さんと目があい
N坊の味方してくれてサンキユウ…と投げキツスをされたのです。嫌でした。
佐久さんの事でN君はみんなからいじめられ
いつも一人だったので遊ぶのは僕一人だったのです。
其れを知っていたみたいです。
佐久さんは下駄を手に裸足で奇声を発し、ツバメに絡みついて電車で消えました。
僕がN君だったらどうしよう、
おかあちやんが佐久さん立つらどうしよう、ずっと考えてました。
金ちゃんの紙芝居

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