路面電車

鉄道ファンを自称する以上、路面電車にも触れておかねばならない。路面電車とは「道路上に敷設された軌道を走る電車」のことで、元々は馬車軌道を電化したものである。
日本では世界に遅れること15年、1895年に京都でまず開業した。最盛期、東京では総延長300㎞を超える都電が「ちんちん電車」の愛称のもとで走っていたが、戦後自動車の普及と共に邪魔者扱いされるようになり、次第に全国の都市から姿を消した。
現在全国に残るのは、18の事業者が経営する240㎞であるが、ここにきて都市再生の切り札として路面電車を見直す気運が高まってきた。かつてクルマ社会の到来と共に、交通渋滞の元凶で時代錯誤の乗物とされた路面電車が、今度は増えすぎたクルマが引き起こす渋滞の解消と環境問題を解決するものとして注目されるのだから、何とも皮肉なことである。
もちろん東京や大阪の街なかに往時のように路線網を張り巡らすなどというものではなく、あくまでクルマへの生活依存度が極度に高い地方都市における動きである。「クルマがなければ生活できない」とはよく聞かれるセリフであるが、高齢社会の進行とともに「クルマはあっても運転できない」、つまり公共交通しか使えない層が地方都市や地域に生まれつつあるということである。
こうした課題にいち早く取り組んだのが富山市で、低床式LRT車の導入を核にした交通システムは、新たなまちづくりのモデルケースとしていま全国の注目を集めている。

もとより本稿で路面電車を中核とする交通論や交通政策を論ずる積りは無いし、そんな専門知識も持ち合わせていない。あくまで18事業者と路線長を次表に示し、読者諸兄のご参考に供しようとするものである。
なお表中の網掛け部分は、これまでに乗ったことのある路面電車である。未乗路線が半分以上あるが、そのすべてに乗りに出かける積りは今のところない。

日本の路面電車

都市

事業者

路線長 ㎞

系統

札幌

市交通局

8.9

函館

市交通局

10.9

東京

都交通局

12.2

東京

東急電鉄

5.0

富山

富山LRT

7.6

高岡

万葉線

8.0

福井

福井鉄道

20.9

豊橋

豊橋鉄道

5.4

大津

京阪電鉄

21.6

2

京都

京福電鉄

11.0

大阪

阪堺電軌

18.5

岡山

岡山電軌

4.7

広島

広電

35.0

高知

土佐電鉄

25.3

松山

伊予鉄

6.9

長崎

長崎電軌

11.5

熊本

市交通局

12.2

鹿児島

市交通局

13.1

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中