AIとBI

一見、語呂合わせのようだが、これが違うのだ。
AIは言わずと知れた人工知能:Artificial Intelligenceの略で、BIは「生活に最低限必要なお金を国民全員に一律に給付するベーシック・インカム制度」:Basic Incomeの略である。どうしてこんな事を議論することになったのか。
囲碁や将棋の世界で、AIがプロを負かす例はもう珍しくない。AIはすでに難関私大合格レベルに達していると言うし、2021年に東大合格をめざす「東ロボくん」プロジェクトも急ピッチで進んでいる。

我々は新しい技術が絶えず人間の仕事を奪ってきた過去の歴史を知っている。だから2030年にはホワイトカラーの半分がAIに代替されるという予測もあながち誇大とは思わない。しかしそうなった時、人間に残された仕事とは何なのか。多くの人間が既存の職を失う可能性があるとなると、これまでとは異なった概念の社会システムを構築しないと、経済・社会が成り立たなくなる恐れがある。
AIやロボットなどの生産手段を持っている者には莫大なお金が入り、職を奪われた人たちにはお金が入らない。貧困や格差はいま以上に広がるに違いない。

そこで考えられるひとつの政策がBIである。今の諸々の社会保障制度は複雑で不公平感が否めない。ところがBIはすべての国民に一律に給付するので、行政コストがかからず、公正で不正受給も起こらない。
ただし問題もある。財源をどうするのか。働かなくてもお金が入ってくるユートピアみたいなことがありうるのか。
BIは人間の労働に対する倫理観など人間と社会の係わり方において本質的な問題を含んでいる。しかし来るべき社会が安定的に成り立つためには、BIの導入こそが問題解決の切り札であり、財政的にも十分可能だと主張する学者も登場している。

3月、自由時間倶楽部は15年間の活動を終了し、我々は「頼れる大人の会」を今後自主運営することにした。その第一回の勉強会がこれであった。コーデイネータを畏友野瀬隆平氏にお願いし、「来るべきAI社会にどう対処するのが最善か」を、参加者で語りあった。新しい出発に相応しいテーマになった。
田谷英浩(2017.5.10)                                        

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