プールの日、その1

「プールの日」といっても廃業した料理屋朝霞渓の生け簀の真ん中の噴水塔を取り払ったもので、学校と東円寺の中程にいたPTA会長の比留間さんの庭にあった。
裏山からの湧水が流れ込む冷たいプールでものの二分もすると唇は紫になる程です。
黒目川、新河岸川で水遊びでは、犬や猫、時には豚の死骸まで流れ、河童にも注意を払わねばならぬとちがって清潔そのものだった。
クラスの半分程は水着を持たず、普段のキャラコのパンツをバンドでキュッと締め、女の子も同じくキャラコのシュミーズで水に入った。岡野先生は古橋広之進と同じ、黒い絹のパンツと帽子で帽子の白線は泳ぎの達人を意味しているとのことでした。何しろ先生は九州佐世保の海育ちです。また、多くは海を見たことも無いとかで、海水の塩のどのくらいか知らなかった。
グリーンのパンツは朝霞病院院長の孫、Uちゃんで最新素材のウーリーナイロンで伸縮性豊かでかっこよく、ぼくも浅草の祖母に吾妻橋の松尾で同じと買ってもらった。とてもぜいたくな値だったらしい。ぼくは先生に習って黒のそれにした。
金ちゃんの紙芝居

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