SASE BAKE

山本周五郎の「青べか物語」に「SASE BAKE」なる章があり、おすずといふ大層別嬪と思える十七歳が出てくる。
これが相手を選り好みすること無く、夜這いの誰をも受け入れるというので“させばか”と呼ばれている――という話なのだが、この朝霞にも同じく言われる中学生がいた。私の目には別段美しくも可愛いくもうつらぬ、ごく平凡な娘でしたが、声をかける男は誰でもさせることで有名だった。一つ不思議はその場所は彼女が指定する岡の城山で北斜面の黒目川に向いた戦時中の防空壕のあとであったそうな。中には数人でじゃんけんぽんをして代わる代わるしたという者もいる。それ故、男(中学生)は彼女を“やらせのM子”と呼んでいたが、卒業と同時に白百合に入り、ハニーさんにはり、二十四歳でオンリーさんになった。彼女の生家はつい先年(平26)取り壊され、あとアパートが建ったが……M子の消息は不明。存命なら、私と同じ七十四歳(平28)だ。
金ちゃんの紙芝居

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