賃もち屋

小学校三年生頃まで我家には「北の方から来た」という“賃もち屋”がやって来ていた。毎年末になると葉書が届いて「さあ今年もお餅やさんが来るよ」といひ、糯米やら、粟、青のり、ごまを用意した。もち屋は夫婦で来て、おじさんはまわし一丁で筋肉隆々の躰で杵をふるった。おばさんは“あらよっ”と巧みに餅を手返しし、二人は息の合った仕事をした。ある年、息子と娘という中学生位の子供もやって来て、おぢさんはその子に手ほどきをするが、おぢさんの様にペッタンペッタン良い音が出ず、「あんちゃん、もっと腰を入れろや。餅つうのは腰で搗くもんだい!」と。
つきたてのやつを大根おろしで食う「辛味もち」は格別だった。近所の人も集まって「うめえ、うめえ」の連発です
金ちゃんの紙芝居

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