芙由花の世界


春に音大(桐朋学園)を卒業した総領孫の芙由花が久しぶりに訪ねてきた。
Q またなにかおねだりかね。
A 図星!このチケット買ってよ。
Q なんだいこれは。
A 私が所属しているレガーロ東京の公演が7月31日にある。
一日4公演で10,000円。1公演なら2,500円にしとくよ。
Q ケッ!いつからこの合唱団に入った? だいたいプロなの、アマなの?
A ピアノと歌が唄えるということで指揮者に誘われた。まあセミプロの集まりだね。ほとんどが桐朋の出身だから上手いことは上手いよ。
Q 合唱団で収入あるの?
A  まったくのゼロ。趣味でやっている。
Q 趣味でカネ取るのかよ。
A  会場費とプロのギャラに消える。
――しょうがねーナと言いつつ10枚付き合う。諸君分かってくれ。―

Q ところで何処に就職したの?
A 音楽教室を全国展開している島村楽器という会社のピアノ講師に採用された。
――島村楽器 年商300億円 従業員2,000人―
Q フーン。島村って衣料品店かと思ったよ。普通のOLみたいな生活かね。
A それがまったく違う。昼まで寝ていて3時ころ教室へ行く。帰りは9時、10時ころだよ。
Q まるでホステスみたいだな。何処でどんなことをしているの?
A 担当は赤羽、新小岩、平井など5か所の音楽教室。そこで一人30分、一日平均5人くらいの生徒にピアノレッスンをする。週5日出勤かな。
Q 生徒は子供ばかり?
A 下は3歳から上は60歳くらいまでいる。
Q 収入は? ノルマはあるの?
A レッスン料の6割が給料。ノルマはない。
Q そろそろ嫁に行く気はないのか?
A まったく無い。相手もいない。

田谷英浩(2016.6.23)

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