あきれる

国際政治学者を名乗り、TVのコメンテーターとして舌鋒鋭く政権を追求していた男が、権力を手中にした途端、稚拙な公私混同の振舞いをつかれ立ち往生する。記者会見ではすべてが黒ではないと言い張り、それじゃ一部は黒ね、と突込まれる醜態を演ずる。都民はこんな知事が我々のトップかと猪瀬に次ぐ舛添に呆れ果てている。

一方、我が首相は立法府の長も自分であるとの恐るべき無知をさらけ出し、いまや世界の情勢分析も景気判断も意のまま。
G7において世界景気はリーマン以前と酷似する危機的状況とのたまって各国首脳のひんしゅくをかった。独首相のように露骨にそうは思わないと面と向かっては言わないまでも、外国メデイアは消費増税を延期するために、独自の景気判断を世界の首脳に同意を求めたと報じ、国内政局をサミットに持ちだしたことに不快感を示している。
三権の内の二権まで自分が握っていると思い込み、国内政局を優位に展開するためにはG7までコントロールする…。この思い上がりを早く止めなければ日本は危うい。しかし台湾与党政党の真似かと揶揄される民進党に、それを突く力量も次を担うべき迫力ある人物も現れない。日本はどうなる。

さてその消費税問題。これがなかなか分かり難い論争になっている。税金問題は、普通、増税を主張する与党と反対する野党の構造なのだが、今回ばかりは増税延期を主張する与党に対し、増税を迫る野党という異例の展開になっている。アベノミクスは成功と思い込みたい与党に対し、失敗と決めつけたい野党。しかし増税延期はその失敗を認めることに繋がるから与党内でも意見は二つに分かれ、論争を複雑にしている。

高齢化社会が進む日本において、社会保障、福祉の財源が途方もなく大きなものになるだろうということを我々は知っている。
しかしその財源を唯一消費税にすることに我々は疑問を感じている。下げる一方の法人税を上げることはできないのか、相続税率を上げるべきではないのか、我々が知らないところに隠れた財源はないのか、オリンピックひとつとってみても、競技場、エンブレム…壮大な無駄遣いがあったじゃないか、パナマ文書も出てきたし、異常な格差社会が放置されている。
オバマ大統領は広島で哲学を語った。日本にこの国のこれからを語れる哲学者は出ないのか。               
 田谷英浩(2016.5.30)

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