写真展 日本の海岸線をゆく を見る


日本写真家協会主催の「日本の海岸線をゆく 日本人と海の文化」を東京芸術劇場・ギャラリ-で見る(3/4)。
日本列島を取り囲む海岸線の総延長は35,672㎞。地球一周にも匹敵し、これは世界でも有数の長さである。だからその長大な海岸線を辿れば、海の風景、漁業や漁港、工場や工業地帯、さらには祭り、観光、民俗、歴史など人間の暮らしや文化を見ることができるというわけである。
日本全国の鉄道に乗り、とりわけ能登半島や三陸海岸を好み、かつては北海道を海岸線伝いに3,000㎞ドライブした身には、これは見逃せない展示会である。

プロ作家の構図やシャープな画質に圧倒されるが、長く立ち止まるのはどうしても鉄道ものになる。もはや本能に近いとしか言いようがない。中で、日高本線をテーマにした『波飛沫』、北陸本線の『厳冬のホーム 青海駅』などは特に素晴らしい。いったい何処から撮ったのだろう? こんなシャッターチャンスがあるのか?とプロカメラマンの腕と執念に驚く。これが第一会場。

第二会場は東日本大震災を忘れるなとばかり、港を呑み込む津波の写真と海岸線に連なる原発の写真のオンパレード。
第一会場の華やいだ美しい日本変じて、天災と人災によって破壊され尽くした東北の海岸と林立しはじめた醜悪な防潮堤と再稼働を待つ原発の連なり。見るものは主催者に冷や水を浴びせられた気分である。押し黙ったまま会場を一巡する。
田谷英浩(2016.3.31)

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