性格は癌を抑え込めるか?

前立腺情報連絡会、略して前情連の仲間はゴルフ、旅行、呑み会以外にも、お互いの健康状態確認のためしばしば情報交換を行っている。
ところがメンバーのひとりがこの数年PSA値に異常を示しはじめた。術後いったんゼロ近くまで下がったPSAが、一年後には再び危険ラインの4を突破し、上がったり下がったりを繰り返しながら右肩上がりのまま、現在では10を超えることになった。

生研の結果、前立腺内にまだ癌細胞が残っていることが分かった。病院側の見解は癌細胞の形は崩れているので増殖の可能性は少ない。PSAは上下しているが、急激な上昇は見られないので治療は行わない。しかし危険が全くゼロとも言えないので、半年に一回、PET(陽電子放射断層撮影)と骨シンチ検査を行い転移の有無を監視するというものである。

普通こういう状況になると患者は精神的にかなりまいりそうだが、阿佐ヶ谷の高田純次を自認するわが友は、寸毫慌てない。

陽性、楽天的で理系の彼は、パソコンでPSA値をはじめとする各種のデータをプロットし、あろうことかあたかも株価の3か月移動平均のようなグラフを作り上げた。

そして診察の折にはこれを広げてドクターと渉りあう。主治医もこれにはいたく感心し、癌細胞の残る懸念が示されたり、検査結果の数値が悪くなった場合、たいていの患者は首うな垂れ、落ち込み、うろたえるものだが、貴方はデータが悪くてもいつもと変わらない。数値をグラフ化してこの先どうなるかなと楽しんでいるようにも見える。貴方のこうした性格が病気を抑え込んでいるのかも知れないと、非科学的な診断までしているらしい。将に本人のモットー「病は気から」を実証しているようでもある。

ヒトの性格が癌を抑え込めるとは信じ難いが、発明家のドクター・中松にいたっては、「余命2年の宣告を受けたが、治療法がない癌だというので天に感謝している。なぜって治療法を発明するチャンスをもらったから。」と嘯いている。世の中にはいろんな人がいるものだ。田谷英浩(2016.4.1)

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