とんがらし

とんがらし(唐辛子)と仲間から呼ばれるパンパンガールが居た。
“甘い女”ということを反対に“ピリッと辛い”ということで表したらしいが、誰からも愛され…た。すなわち利用されたのだ。
泣きつかれれば乞食パンパンに衣服を与え、金を貸し、自分は方々のバーやキャバレーで働き、ホステスをしながら売春をした。
出身地も本名も当然の事ながら誰も知らないし、本人も決して明かさない。
とんがらしはぼくの家にも米兵を客としてしばしばやって来た。
米兵は彼女を「カワイカワイ」と言っていたのを覚えている。
そんな彼女がある日、南栄から突然消えた。
ふとん屋の大宮のおじさんによれば、彼女から金を借りたパンパン共がよってたかって“消した”という事だったが、当時は少しも論外なことでは無かった。
少し頭の弱かった彼女は仲間からも、米兵からも騙され続け…、どこかに消えたのです。
こんな気のいい女はバーの経営者共もいいように利用していたのです。
南栄は正にカオスだったのです。
金ちゃんの紙芝居

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