マスコミの萎縮

CbImbrVUYAAOntH原稿を書く時、不用意な表現で突っ込まれぬようにとより神経を使うようになった。必要な部分は残しつつ、とがった表現を削り、また削る。それを萎縮と言われれば返す言葉がない。
2月14日付朝日新聞「政治断簡」に掲載された政治部記者円満亮太氏の告白である。

北方領土のひとつ歯舞群島の「歯舞」を読めぬ沖縄北方担当大臣、国が示している被曝線量の長期目標に何の科学的根拠もないと発言した環境大臣、政治的な公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合電波停止を命じると発言する総務大臣、これら閣僚の適格性が疑われるのは無論であるが、そのすべてが安倍晋三好みの女性閣僚であることが問題である。
任命責任は重いと思うのだが、牙を抜かれたマスコミの追求は甘い。こんな事が繰り返されても一向に下がらない内閣支持率をいいことに、いずれ国民が忘れてくれることを期待している。

極め付きは甘利明TPP担当大臣の現金授受問題で、金額の小ささにも驚くが、これなどは辞任したらいいという問題ではない。
本人が「こういう問題が起きるのは小選挙区制に起因する」と平然と喋っているのを聞いて唖然とした。
前出の女性三閣僚とは、責任も重みも違うはずの重要閣僚の認識がこれである。自民党幹部は一人ひとり気を引き締めてやってくれと言っているが、ことは緊張感をもって職務に励めばいいというレベルではない。常識も知性もない人間が高支持率を背景に、思い上った発言と行動をしていると言わざるをえない。

スクリーンショット 2016-02-22 12.25.24このほど「朝日新聞は政府の圧力に屈することなく、質の高い報道を目指して最前線で闘ってきたことをたたえる」として米スタンフォード大の著名なジャーナリズム賞を獲得した。野党が頼りにならず、マスコミも委縮している今こそ矛を収めることなく論陣を張り続けてもらいたい。

さて新しい年に入ってまだ6週間しか経たないというのに、この短期間に今年の重大ニュースにランクインしそうな事件・事故が頻発している。
北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射、台湾地震マンション倒壊、スキーツアー大型バス転落、マイナス金利政策の導入。
そして間もな3.11。わが朝霞市にもまだ故郷に帰れない被災者が数十人単位で暮らしている。我々は今年も「漂流するフクシマ 事故から5年」のスローガンを掲げ、映画と写真展を開催する。
・今も大量に発生し続ける高濃度汚染水
・溶け落ちた核燃料と思うに任せないロボット投入計画
・事態の収束に全力を傾ける連日7,000人余の作業員

我々は原子力緊急事態宣言がまだ解除されない中、“福島はコントロールされている”と言い募る安倍政権の下で暮らしていることを決して忘れてはならない。田谷英浩(2016.2.19)

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