市議選余聞

黒川滋市議の二期目に向けた挑戦の過程で、明らかに選挙中毒と思われる高齢のスタッフが現れ始めた。
日頃はあまり市政に関心を持つこともなく、孫の相手や連れ合いの病院通い、買い物で過ごしていた人たちの日常に変化が生じたのだ。
朝のこまごまとした家事は後回しにしても、とりあえず後援会事務所に顔を出さないと、その日一日落ち着かないという気分を持つ人が次第に増えた。
日頃はベランダで日向ぼっこか昼寝に当てていた時間帯を、事務所で過ごすことが習慣になり始めた。
こういう人たちは事務所の中でじっとしていない。慌ただしく出入りする議員本人やスタッフのために雑用を見つけかいがいしく働き出す。お茶を入れる、話し掛ける、愚痴を聞く、噂話をする、人生経験は豊富なのだから言うことに間違いはない。そして自分の役割に満足する。
そして何よりも彼ら彼女たちはヒトを知っている。長い人で60年、短い人でも20年は朝霞に住んでいるので、その人脈は凄い。
これまでは地縁、血縁を優先して投票していたが、基本的には誰に入れても、何も殆ど変らないことも知っている。
だから今回はこちらの誘いを天命のように受けて、田谷さんのためにと動いてくれる。
育児や子育て、アベノミクスに無縁の若い人は忙しくて頼りにならない。スタッフを高齢者に切り替えて作戦は大成功。

一方、選挙戦終盤に入ってからは、選挙カーから手を振ることによって、首、肩の痛みが消えた女性スタッフや選挙カーに頻繁に乗り降りする内に腰痛が取れたという男性スタッフも現れた。
これらを観察すると、選挙は高齢者の生きがい探しに役立ち、若いスタッフの健康管理やリハビリにも役立つことが分かる。
さらに一週間のやかましい連呼に耳をふさげば、選挙というものは地域の印刷屋、看板屋、自動車屋、飲食店、はてはウグイス嬢にも特需をもたらすものであることを実感する。

閑話休題

さてその選挙であるが、本人の四年間の地道な議員活動が評価され、1,400票を獲得し、定員24人中の12番目で当選した。
選挙戦終盤、他陣営各議員のこれまでの実績、まちの噂、勢い、雰囲気を勘案し、1,430票、11位当選と予想していたので格別の驚きはない。
市長提案がすべて通る与党体制の中で、無党派を貫くのは大変だろう。時として投げ出したくなることもあろうが、45歳の働き盛り。唯一の知性派、理性派議員として市民は評価したのだから、なお一層頑張ってもらいたい。

今回の選挙で気になるのは朝霞市民の市政に対する関心の低さである。かつての自分を棚に上げて言うので気が引けるが、投票率34%は全国自治体でもワーストクラスの低レベルであるし、NHKの受信料不払い運動のみを訴えた妙な泡沫候補を当選させるとは、朝霞市民の民度の低さを示すものとして聊か恥ずかしい。

黒川市議本人は、市内を歩き回った選挙期間中「明白な高齢者の増加」と「認知症患者を抱える世帯の増加」を痛感したという。
しかしこれらは取りも直さず、今後の朝霞の取り組むべき重要課題で、彼の得意分野でもある。
こういうテーマには与党も野党もあるまい。中長期計画のキャッチフレーズ「住み続けたいまち朝霞」の実現に向けて、議会も行政も真剣に取り組んでもらいたい。(2015.12.16)

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