一億総活躍とはなにか

安倍政権の発する曖昧な言葉、インチキな言葉に国民は慣れっこになり反論する気概も失われつつある。
「積極的平和主義」の時もそうだったが、今度の「一億総活躍社会」にも上から目線の薄気味悪さと胡散臭さ、何とも言えない違和感で落ち着かない気分を抱く。
一億と聞いて我々世代が思い出すのは、終戦直後の一億総懺悔、1970年代の一億総中流、評論家大宅壮一は一億総白痴化という流行語を生み出しもした。
しかし怖いのは戦争標語。一億火の玉、一億玉砕、一億一心銃とる心、一億抜刀米英打倒なんてのもある。当時の日本の人口は7,000万人くらいだから、植民地にした台湾や朝鮮の人々も加えて、そんな掛け声をかけた。
いくら右寄り政権とはいえ、まさか戦争を始めるとは思わないが、汚染水が相次いで漏れている福島第一原を“完全にアンダーコントロールしている”と強弁する傲慢な体質の政権なのだから、ゆめゆめ監視を怠ってはならない。

いま我が国は政治家の劣化が激しく、国の10年先、20年先を考えるどころか、自分の次の選挙でいかに生き残るかで精いっぱいの浮草稼業のような人間ばかりである。
それをいいことにマスコミまで抑え込んだ安倍政権は曖昧な言葉とインチキな言葉を乱発する。身内からも何をする閣僚なのか分からないという声も上がった一億大臣は、どうやら首相の掲げる新三本の矢、つまり強い経済、子育て支援、安心に繋がる社会保障、それらを実現するための政策を纏めるらしい。
旧三本の矢の成果も分からないままに、合計六本の矢が放たれる。どこか空虚。非正規雇用の若者が続出し、六人に一人の子が貧困レベルで暮らしている、こんな社会にしておいて一方では屋上屋を重ねる省庁設置と会議の乱立、どこか狂っている。人文系を軽視して、モノを考える国民を減らそうとする安倍政権、まさに一億総白痴化政策の現代版に他ならない。(2015.10.17)

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