北陸新幹線開業

北陸新幹線金沢開業が間近に迫った。マスコミや観光業者はその効果を期待して大騒ぎしているが、ここは冷静に「鉄道」として押さえておくべき点と金沢の親戚筋や富山の友人から得ている開業前夜の現地情報をレポートする。

鉄道 「北陸新幹線」とは上信越・北陸を経由して、東京都と大阪府を結ぶ整備新幹線のことである。1997年に高崎駅から長野駅まで開業しており、この区間は長野新幹線と呼ばれている。
3月14日、長野駅-金沢駅間が新たに開業するが、高崎駅から金沢駅までの345.5㎞を「北陸新幹線」と呼称する。
新開業区間には飯山駅(JR飯山線)、上越妙高駅(JR信越線・脇野田駅を改称)、糸魚川駅、黒部宇奈月温泉駅(富山地鉄)、富山駅、新高岡駅(JR城端線新駅)が設置される。( )内は接続する鉄道路線。
そして2023年には金沢駅-敦賀駅間の開業が予定されている。
Hokuriku_Shinkansen_map_ja

富山側の情報 新駅が開業する黒部宇奈月温泉、新高岡、富山駅周辺は多くのイベントを計画し観光客誘致に懸命である。多分数年間は期待できるだろうが、名古屋経済圏にあった富山が、そのすべてを東京に吸い取られないか心配である。観光客を除けば、日帰り圏に入ることによるビジネスマンの宿泊減少も懸念される。朗報としては長野県からの富山大学への受験生が増えた事だ。

金沢側の情報 金沢開催の学会等の増加でホテル不足は深刻である。外国人旅行者も相当増えそうだが、兼六園、金沢城、ひがし茶屋街、武家屋敷など見るところは限られており、京都のように豊富な観光資源に恵まれているわけではない。山中、山代、片山津など加賀温泉のレデイー・カガと能登半島の魅力がどれだけ関東から客を吸引できるかが勝負であろう。
反面、東京はもとより軽井沢に行きやすくなったと歓迎の声がある。これまで片道4時間以上要していた「軽井沢」が2時間以内の距離になる。軽井沢に東京とは違う魅力を発見した北陸の若い子たちがリピーターになる可能性が十分ある。入超になるか出超になるか、金沢の変化を固唾を呑んで見守っている。

総括 「東北新幹線」が開業した頃、東北は仙台の「一人勝ち」と予想された。しかし30年後のいま、復興景気を除けば、ストロー現象による宿泊者減、一見賑わう商店街も東京資本のチェーン店ばかりで七夕祭りにも寄付しない、観光客の落とした金も翌日には東京の本店に送られる、つまり仙台らしさが無くなった。

さてそこで「北陸新幹線」。
金沢の「一人勝ち」と予想する論調は多いが、10年後、20年後、はたしてどうなっているであろうか。しかし俺はそのことを知れない。(2015.2.25)

Kanazawa_montage

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