奥能登プラス4_終着駅

終着駅(Terminal)の語感は心淋しい。ターミナル・ケアという用語もある。しかしターミナル・ビルとなると主要駅の駅本屋を意味するし、空港では旅客機が発着する中心的機能を果たす建物のことになる。だがここでは能登周辺の元・現の寂しい三つの終着駅を取り上げる。


元JR能登線 のち三セクのと鉄道能登線「蛸島駅
奥能登の穴水から九十九湾沿いを走る風光明媚な路線(61.0㎞)であったが、車社会と過疎化には勝てず、全線開通(1964年)から24年後の1988年に廃止された。
その後、三セク化されて地域の足として頑張ったものの、17年後の2005年4月には遂に廃業、全線開通で奥能登が湧きかえってから、41年後にはひっそりと引退。我がサラリーマン人生にも似ていて感慨深い。
例によってアルバムを繰ると S61.8.14蛸島駅の入場券とJR廃止直前に乗りに行った合田の小父や又従姉妹たちの嬉しそうな写真がある。デイーゼルカ―のサボは金沢←→蛸島である。
800px-Notorailway_Takojima_Station800px-Takojima_eqm

珠洲焼資料館を見学ののち、国道沿いにまだ残っているという蛸島駅の駅舎を探す。
えっこれが駅だったの? 駅名看板がかろうじて残っているのでそれと分かるが、通行する車からは壊れた倉庫跡としか見えない。10年間放置するとこうなってしまうのか。荒れ果て、壊れ果てた片面ホーム、レールや枕木も伸び放題の雑草の隙間から見える。なんとも悲しい光景である。日本全国どこでも同じだが、鉄道の長い線路跡は、サイクリングロードにでも変身させない限り使い道がない。犬釘を一本拾い記念に持ち帰る。

800px-Himi_Station

JR氷見線「氷見駅
高岡-氷見(16.5㎞)の終着駅である。この路線は途中に雨晴海岸という義経伝説で有名な観光名所があって知る人は多い。
氷見の番屋街を訪ね、鰤の大きさと値段に驚き、越中名物大門素麺を求める。折角来たのだからと寿司屋で昼食をとるが、これがべらぼうに高い。ブリ一貫480円也、新鮮この上ないが、回転寿司の昼食で5,000円は痛い。

Johana_Station_01

JR城端線「城端駅
高岡-城端(29.9㎞)の終着駅である。チューリップで名高い砺波平野を縦貫する路線で、合掌造り集落白川郷の入口でもある。しかしこの駅から世界遺産を訪ねる人はいない。前出の氷見線と直通運転させてはどうだろうかと思うが、そんなことは一部の鉄道マニアが面白半分に唱えるだけで、閑散とした駅周辺は、いずれ廃線の運命を予感させる。
そんなことより目的は井波に行くことにあった。旅好きの友人たちからも、あそこは必見と言われていた。
井波彫刻の粋を集めたと言われる「瑞泉寺」と木彫りの里を主張する「その門前町・八日町通り」を見なくては。

北陸随一という浄土真宗瑞泉寺の大伽藍は、永平寺や総持寺に匹敵し見応え十分。そして山門から通りの両側に連なる100軒以上の彫刻工房、彫刻刀の店、工芸品の店が圧巻。
通りから覗きこむと工房では欄間、山車、寺社彫刻、置物、仏像、衝立などの作業に国宝級の職人がノミを揮っている。
さて置物のひとつでも買うかなと手を出したが、値段が一桁違っていた。(2014.12.1)

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