日本贔屓のニールさん

日本贔屓のニールさん
オンリー娘を我家に置いていた 米兵中尉ニール・T・レーシさん。 碁、将棋、かるた。納豆、刺し身、くさや 当然読み書き日本語をよくしました。 ぼくには物足りないアメリカ人です。 なぜって、とても地味なんだもん。

黒帯
柔道、空手道場へも通います。 黒い帯でした。

修行僧
平林寺の修行僧です。 素足がわらじで、こすれ地がにじみみます。 雪の托鉢です。ニールさんに買わせた彼女のピンクのオーバーコートは 街に立つパンパン誰もの欲しいもの そんな彼女へのあこがれと羨望が ある日憎しみに変わります。

飼い犬「富士子」
二人の留守時、街の宿なしパンパンは 二人の飼い犬「富士子」を石つぶてで殺しました。 二人は特にニールさんニールさんはシェパード富士子を抱いて涙しましたが パンパン達へ怒りをぶつけることはありませんでした。 「ざまあみろ…おめえもおんなじパンパンだ いい男つかんだからって気取るんじゃねえ」 パンパン達の捨てせりふでした。

アメリカが桃色
ニールさんの口利きで、あこがれのキャンプに勤められたM君。 アメリカ気触れが止まらず「朝鮮戦争に外人部隊として前線に行けば、 その時点で即米国市民権が得られる」のうわさを信じ 立川の総司令部ちやらに行ったのですが…… Commander in chief はひとこと “Please leave me alone today” ああ有刺鉄線の向こうにアメリカが桃色。

キャバレー
この頃、南栄には大きなキャバレーが次々と出現。 東京からホステスやダンサーが肩はおろか おっぱいも半分みせて続々つめかけ ぼくは向かい側の麦畑に立って龍宮城はこれをいうか、 酔う程の空想です。

巣鴨のお地蔵さん
ニールさんの望みで、巣鴨のお地蔵さんの案内です。 まだおばあちゃんの原宿なんて呼ばれていません。 「明日、ぼくがこの人であっても不思議はないんだよ だから戦争はいけないんだよ」 ここはお国の何百理ーーーーーーー アコーデオンが哀しくひびきます。

またみてね
おしまい

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